【レポート】実際の授業でのICTの使い方を学ぶ「Google for Education™ 活用のためのオンライン実践研修」を行いました
2022年7月27日、Chromebook™ を導入している自治体の先生に向けて『Google for Education 活用のためのオンライン実践研修』を行いました。
春休みに Google for Education の基礎研修を受講いただいた先生28名に参加いただき、Google for Education の活用方法について、実践方法をメインにレクチャーさせていただきました。
実際の授業で Google for Education をどのように活用することができるのかを体感いただき、様々な学校での授業事例もお伝えしながら、最後は研修に参加された先生方ご自身で今後の活用方法を考え、発表していただきました。
本記事では、Google for Education の活用研修について「実際にどのような内容で実施されているのかを知りたい」というお声を多くいただいているため、オンラインで実施された、授業でそのまま使えるICT活用方法をお伝えする実践研修のレポートをお届けいたします。
▲「活用/実践」をテーマに研修を実施しました
まずはICT教育推進の考え方を学び、一歩を踏み出すための意識改革から
研修冒頭では、ICT教育を進める中で知っておくべき「SAMR(セイマー)モデル」について学びました。
SAMRモデルとは、ICTの授業や学習者への影響度を測る尺度として考えられているもので、ICT教育が、「アナログをデジタルに代替」→「デジタル化して増強」→「デジタルツールを使いこなすことで学び方が変容」→「学びの再定義」という流れで発展していくという考え方です。
まずは先生方一人一人が、自身でできる小さな一歩を踏み出すことがICT教育の進化に繋がり、授業や校務のアナログ作業を一つ一つデジタルに置き換えていくことや、デジタルツールの機能を活用しようとすることが重要だと学びました。
▲ICTの授業や学習者への影響度を測る尺度として考えられている「SAMRモデル」
Google Classroom を体験!先生ならではのTipsを学ぶ
Google for Education の体験では、参加者全員で Google Classroom に入り、実際の動作を確認しました。
授業で子どもたちにわかりやすく説明できるよう、カーソルに色を付けて大きくするなどのカーソルを強調する方法や、パソコン上で様々なページを開いていても、一目で何のページかをわかるようにするため利用度が高いページをアイコンで固定する方法など、先生が実際の授業で使える便利機能を学びました。
▲ICT授業ではカーソルを強調して使うのがおすすめ
共同編集を体験!授業中に発生し得るトラブルへの対処方を学ぶ
Google スプレッドシート™ の共同編集の体験では、Google for Education の活用方法について実際の活用事例を書き出し、共有しました。
Google Classroom を使った時間割の共有や、Chromebook のカメラでミニトマトを撮影し観察日誌に使うなどの活用事例が書き込まれ、先生方は共同編集を体感しながら実際の授業事例を知り、「この使い方を取り入れてみよう」「自分の授業ではこんなことができそう」など、ICT授業への考えを深める時間となりました。
また、Google スプレッドシート を共同編集する際のコツとして、お互いの入力データを誤って消すことのないように、一つ一つのセルにロック(保護)をかけられることや、セルそれぞれに編集履歴があり、該当するセルだけを過去のデータに戻すことができるなど、授業で発生し得るトラブルへの対処法についても理解を深めました。
▲Google スプレッドシートを活用した共同編集で、活用事例を共有し合いました
授業でもイベント準備でも活用できる!Google フォームのアンケート作成体験
Google フォームの体験では、応用編として、先生方からの問い合わせが多い、質問に対する回答によって質問内容を分岐させて行く方法を学びながら、実際にアンケートを作成しました。
▲研修中に Google フォームで作成されたアンケート
質問多数!活用事例について知りたいことを学ぶ
参加された先生からは、活用に関する質問もたくさん出ました。
例えば「数学の授業でICTを活用する方法を知りたい」という質問へは、数学は数式を書くなど黒板への板書に時間がかかるケースが多いので、答えを書いた生徒各自のノートを Chromebook のカメラで撮影して Google Jamboard™ に貼ることで、板書時間を削減して授業を進める事例が紹介されました。
その他にも、数学の角度の授業にオススメな Google スプレッドシートに数字を入れてグラフ化する事例も紹介されました。
また「動画のスクリーンショットの撮り方を教えてほしい」という要望や音声入力の使い方についての質問もありました。
先生が実際の活用方法を考え、イメージと資料を発表!
最後は、今後の授業でどのように Google for Education を活用していけるのか、先生方一人一人がアイデアを発表しました。
アイデアを考える前には、全国の学校の活用事例が紹介され、実際にどの教科でどんなアプリケーションが活用されているのかを学びました。
発表では、理科の天気の授業で、空の雲の変化を複数枚の Google スライドで表示して天気の移り変わりを視覚的に説明するアイデアや、Google Jamboard で指示された絵を探して遊べる絵本のような問題を作成する生活科の授業のアイデア、職業調べの授業、織田信長や豊臣秀吉などの武将についての意見を同時編集で出し合う授業、係活動についての意見出し、Google Maps™ を活用した修学旅行のコース決めなど、Google for Education の特長である「調べやすい」「意見を出しやすい」を活用したアイデアが多く出され、授業でのより具体的な活用法に理解を深めました。
参加者全員が「大変満足・満足」と充実した時間に
研修全体に対する満足度は、「研修の内容」「講師の説明」共に、全員が「大変満足」「満足」と回答していただきました。
また、「具体的な授業イメージが掴めたか」の質問に対しても、全員が「とてもそう思う」「そう思う」と回答していただきました。
▲「研修の内容」「講師の説明」に対して全員がご満足いただきました
▲研修の理解度についても全員が「授業イメージが掴めた」と回答
基礎を学んだ後は実際の活用イメージを考える場を
研修後のいただいたコメントでは、
「どんな内容でも対処法や妥協案など提案してくれ、とても助かった」
「実際に授業プランを作り、グループで協議することができたので、様々な授業で活用する際の想像が広がった」
「基礎研修で学んだことを復習しつつ知らなかった知識を学ぶことができた」
「使いながらの研修で記憶にも残ってよかった」
などのお声をいただきました。
「具体的な活用のイメージができた」といった内容のコメントを多くいただき、先生方には明日からの授業で使うイメージを実感していただきました。
ICTを導入する際には、ツールの使い方などの基礎を学んでいただいた上で、先生方自らが実際の活用イメージを考える時間を設けることが、活用推進において非常に有効です。
ストリートスマートの実践研修では、ICT教育の推進に対する考え方から始まり、各アプリケーションを体験しながらトラブル対処法や具体事例、質疑応答など、先生方が明日からそのまま実践できる内容の研修を行っています。今回の研修が、参加いただいた先生方にとって少しでもお役立ていただけましたら幸いです。
※ Google for Education、Chromebook、Google ドライブ、Google スプレッドシート、Google Jamboard および Google Maps は、Google LLC の商標です。
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株式会社ストリートスマートは、2017年に Google 認定の Google for Education Professional Development Partner(専門的能力開発パートナー企業:「PDパートナー」)に認定されました。そして、これまでの教育機関への総合的なICT導入支援実績が認められ、2020年に Transformation (変革)分野の Specialization 取得パートナーとして Google より認定されました。
自治体や教育現場の皆さまが効率的かつ負担なくGIGAスクール構想やICT教育を推進できるよう、学校常駐型のICT支援員や各種研修など、ICTの導入から活用推進まで、さまざまなアプローチで皆さまに寄り添った支援を行っております。
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