Google も Canva も。だから、先生の「やりたい」に応えられる。
― Education事業部 × Product Growth事業部 対談

ストリートスマートは、Google とCanva両社のパートナー企業という、国内でも数少ない立ち位置にあります。その背景にはどんな歩みや思いがあり、日々、教育現場とどう向き合っているのか。

Education事業部でトレーニング領域を率いる東山、コンテンツ領域を担当する谷口、そして Education事業の立ち上げから関わり現在はProduct Growth事業部を牽引する山内の3人が語り合いました。

3人のこれまでと、ストリートスマートでの今

谷口:読者の皆様に向けて自己紹介をしていきましょう!まずは私から…

私はEducation事業部で、コンテンツカテゴリのマネージャーをしています。「コンテンツ」というと少し幅が広いのですが、例えば書籍や、先生向けWebコンテンツの制作・運営などをはじめ、ICT支援やトレーニングの実績・取り組みの社外への発信などもしています。前職は小学校の教員をしていました。東山さんとは同期入社で、ストリートスマートに入社してから4年2ヶ月ほどになります。

 

東山:Education事業部でトレーニングのマネージャーをしています。トレーニング領域では、教育委員会や、公立・私立を問わず小中高・大学・専門学校まで幅広い教育現場に向けて、Google Workspace やCanvaなどの利活用研修を実施しています。マネージャーとしては、お客様との研修内容のすり合わせ、新しい研修メニューの企画・立案、講師メンバーの育成・管理なども担っています。

前職は谷口さんと同じく小学校教員で、新卒から8年ほど。GIGAスクール構想が始まったときは6年生の学年主任で、生徒指導主任やICT主任も兼務していました。全国一斉休校への対応や端末導入の準備に追われた日々は、今でもよく覚えています。

 

山内:Product Growth事業部のマネージャーで、今はEducation事業部も兼務しています。前職は電気メーカーで、ISO事務局や新商品開発などを経験しました。ストリートスマートには、在籍して10年以上になります。

Product Growth事業部は「何の事業部?」と思われがちなんですが(笑)、世の中に数多くあるICTツールを日本市場に広め、企業・教育・自治体などさまざまな領域に届けていく部署です。ストリートスマートの「デジタルと人をつなぐ」というミッションのもと、課題のあるところに「このツールが、こう役立ちますよ」と、機能だけでなくストーリーとして伝えています。

 

山内:2人は元小学校の先生ですよね。どうしてストリートスマートに?

谷口:先生という職業が嫌でやめたわけではなくて。子どもたちと向き合う日々は本当に充実していました。そのうえで、もっと広い世界を知れば、自分が教育に貢献できる幅も広がるのでは、と考えるようになったんです。転職先の業種は絞っていなかったのですが、活動するうちに「やっぱり教育に関わり続けたい」という気持ちに立ち返って。そこで出会ったのがストリートスマートでした。IT企業でありながらも、教育に関わりながらいろいろな経験ができそうだと感じて、決めました。

実は教員時代、ICTはまだ手探り状態で。Chromebook が導入されたときも、最初はおそるおそる使い始めたんですが、触ってみると授業に活かせる場面がたくさんあって、その可能性に引き込まれていきました。勤務校にICTに詳しい先生がいて、教わりながら授業で活用するようになったのは、今の仕事にもつながる原体験です。

 

東山:私も教員という仕事にやりがいを感じていましたが、これからの人生を考えたとき、教員として培った経験を別のフィールドでも活かしてみたいと思うようになったんです。子どもの成長を間近で見られる教員ならではの素晴らしさは、何ものにも代えがたい。それを経験したうえで、次は教育を支える側に回ってみたい、という前向きな選択でした。

 

谷口:ストリートスマートでの仕事って、想像以上に学校に関わる機会が多いですよね。ICT支援で日々学校に伺うし、研修でも先生方と接する。教育現場が好きな人にとっては、その思いを持ち続けられる環境だと思います。

 

山内:私もEducation事業部の立ち上げに関わってきましたが、もともと先生という存在が好きなんです。私は「豊かな先生」と呼んでいますが、子ども心にも魅力的に映る先生に出会えた経験があって。今は私の子ども時代より教育現場は複雑だと思うのですが、そんな中で、先生方が専門職としての誇りを持って伸び伸びと力を発揮できるよう、お手伝いできたらと思っています。

 

東山:私も教員時代、子どもの成長はもちろんですが、校内研修をしたり他の先生をサポートしたりして、それが誰かの助けになることに喜びを感じるタイプでした。だから今のポジションは、自分に向いている部分があるのかなと思います。

 

谷口:元教員の私や東山さんが学校に思いを寄せるのは自然なことですが、そうでない経歴のメンバーも、学校や先生に深いリスペクトを持って仕事をしている人が多いですよね。だからツールの良さを伝えるときも、機能を勧めるだけでなく、先生や子どもたちを第一に考えた提案ができている。

 

山内:ツールを使ってもらうこと自体がゴールではなく、その先の「先生の引き出しが増えること」を大切にしたい。谷口さんの話を聞いて、改めてそう感じました。

 

Google とCanva、両方のパートナーであること

谷口:山内さんは、企業向けの Google Workspace 支援から、Google をメインとしたEducation事業の立ち上げ、さらにProduct Growth事業部でのCanva事業の立ち上げまで経験されていますよね?

Google 事業で積み上げてきた知見は、Product Growthの事業にも活きていますか?

 

山内:もちろん!新しいプロダクトを広める過程には、どんなサービスにも黎明期ならではの試行錯誤があります。Google も国内で広まり始めた頃は、お客様と一緒に手探りで進める場面が多かったんですよね。その経験があるからこそ、Canvaを広げるときも「まずツールを知っていただくために何をすべきか」を、これまでの知見を軸に考えられました。

たとえば、過去 Google で開催していたセミナーを、Canvaではウェビナーとして開催したり、導入いただいたお客様が安心して使い始められるようサポートサイトを整えたり。Google での経験をベースに、Canvaでもオリジナリティを大切にしながら形にしてきた感覚があります。

 

谷口:プロダクトと現場、その両方を深く理解しているのはストリートスマートの強みですよね。

 

東山:そうですね。メーカーの皆さんとも、その先のディストリビューターさんやリセラーさんとも信頼関係を築けている。そうしたつながりがあるからこそ、エンドユーザーである学校の先生方にも安心していただける。いろいろな立場の方から信頼していただけていることが、私たちの土台だなと改めて思いました。

 

谷口:Product Growth事業部ができて、Canva事業が始まったことは私たちにとっても大きなできごとでしたよね。

一つのプロダクト専業ではなく、複数を扱える環境ならではの強みや面白さは、どんな場面で感じていますか?

 

山内:特定のツールに縛られず、「現場の課題解決」そのものに伴走できる。ここが専業の会社との決定的な違いだと思います。私たちの役割はサービスの販売ではなく、「導入したサービスで現場の課題をどう解決するか」という最も大事な領域まで踏み込むこと。お客様に応じた最適なアプローチでカスタマーサクセスを実現し、その結果として使い続けていただく。この健全なサイクルの中で、妥協なくお客様と向き合える環境が、働く最大の面白さです。

 

東山:Google やCanvaに限らず、これから社会に実装されていく新しいツールに次々と触れていける。これもストリートスマートで働く面白さですよね。さまざまなツールを深く理解したうえで、それがお客様のニーズにどう良い成果として結びつくかを真剣に考え、提案し、伝えられる。ここにも大きな意義を感じます。

以前、一つのプロダクトを専業で扱う会社にいたメンバーから聞いた話ですが、お客様の困りごとに「本当のベストはこれではない」と分かっていても、自社製品の範囲でしか提案できないもどかしさがあったそうです。ストリートスマートに来てからは、本当に課題を解決するための提案を素直にできるようになった、と。そこは大きなやりがいだと思います。

 

谷口:一つのツールに縛られず、お客様の課題に合った意味のある提案ができる。これはストリートスマートの強みであり、私たちのやりがいでもありますよね。お客様にとっても私たちにとっても、選択肢が複数あることはプラスです。ただ「選択肢が多ければいい」のではなく、自分たちが本当に「良い」と実感しているツールであることも、重要なポイントだと思っています。

 

山内:本当にそうですね。一方で、どんなに優れたツールだとしても、先生方は忙しく、活用が一部の先生にとどまってしまうことがあります。これも Google で得た学びですが、こうしたツールは複数の先生がある程度使えて初めてコラボレーションが生まれる。教育は公平であるべきだと考えると、どの先生のクラスでも同じようにCanvaの恩恵を受けられるほうが、子どもたちにとって望ましい。そういう思いで取り組んでいます。

 

東山:今の山内さんのお話にもつながりますが、「1人が深く使いこなすより、みんなが少しずつ使えるほうが組織全体の活用力は上がる」というのは、企業向けの研修でもお伝えしている考え方です。企業で使われていたツールが少し遅れて教育現場に届く ― これは多くのツールに共通する流れで。その活用を後押しするとき、私たちが大切にしているのは、現場の事情に寄り添うことです。

教育現場には独特の難しさがあって、「やってみたい気持ちはあるけれど、さまざまな事情で一歩を踏み出しにくい」場面が少なくありません。そこに教員経験を持つメンバーがいることは、大きな強みになります。「現場ってこうですよね」と実感を持って意を汲み、寄り添いながら提案できる。教員からストリートスマートに来ていただく方にとって、その経験はきっと大きな力になると思っています。

事業部を越えた連携

谷口:Education事業部とProduct Growth事業部。事業部は違えど、日々協力し合うことは多いですよね。

山内:とても多いですね。Canva事業では、想像以上のスピードで法人向けから教育分野へと支援が広がりました。すでにEducation事業部がICT支援に入っている自治体で、Canvaの利活用研修を実施する、といった連携も進んでいます。教育現場のリアルなニーズや最新のアップデート情報を共有し合えるのは、双方の事業部にとって大きな強みですね。

 

東山:研修でCanvaを扱うときはProduct Growth事業部のメンバーと一緒に内容やコンテンツをブラッシュアップすることが多いです。お客様のご要望をより良い形で叶えるために、連携して提案を調整することも増えました。教育現場でCanvaが広く使われ始め、Google との相乗効果も相まって、両事業部の連携はとても強くなっていると感じます。

 

谷口:コンテンツ領域では、今年1月に『Canvaで実践!学校現場のアイデアノート』という書籍を執筆したのですが、これもProduct Growth事業部とEducation事業部の合同チームで制作しました。プロダクトを深く理解しているProduct Growth事業部と、学校現場を熟知しているEducation事業部がそれぞれの知見を持ち寄ったことで、どちらかに偏りすぎない、よいバランスの書籍になったと思います。

普段の業務でも、ICT支援をしているEducation事業部のメンバーがCanvaの仕様について質問したり、逆に学校現場での使われ方を共有したり。「事業部が違うから」と線を引かず、柔軟に協力し合っていますよね。Product Growth事業部の存在は、Education事業部としても本当にありがたいです!

教育現場の今、そしてこれから

谷口:GIGAスクール構想が第2期に入り、お二人から見て教育現場はどう変わってきましたか?

東山:第1期は、端末が配られ、現場での活用が始まるフェーズでした。コロナ禍とも重なって社会全体が混乱する中での導入だったこともあり、「端末とは何か」「Google とは何か」が分からないまま、できるところから使ってみるという状況で。

第2期に入ると、生成AIの台頭も相まって、先生方の関心は明らかに「どう活用するか」へシフトしました。機能を理解したうえで、授業や校務にどう落とし込むか、どうすればより豊かな学びや良い働き方を実現できるか、という点ですね。

一方で、活用度が上がっているからこそ「活用格差」も見えてきている。特に生成AIは、使いこなす方と機会を持てない方の差が大きい。だからこそ、両方のツールと現場の実情を深く理解しているストリートスマートが、継続的に先生方をサポートする意義を強く感じています。

 

山内:私も、自治体や学校間での活用の格差が広がっていることに危機感を持っています。ただ、格差を埋めようとするあまり「とにかく毎日必ず使う」と手段が目的化するのも違う。端末もアプリもツールでしかありません。大事なのは「子どもたちに何を体験させ、何を得てほしいか」で、それに応じて「使う・使わないを柔軟に選べること」。この目的意識の差こそが、二極化の根っこにあると感じます。だから私たちは、使い方を教えるだけでなく、先生方が目的を持って柔軟に選べるよう「選択肢を広げる支援」を大切にしています。

 

谷口:では最後に、ストリートスマートとして「これからの教育現場にどんな価値を届けていきたいか」を1人ずつ話しましょう!

山内:私自身は教員経験がありません。ただ、本当に豊かな先生方に恵まれた子ども時代でした。当時は当たり前に受け取っていたことも、大人になった今「あの時の先生の問いかけがあったから学びが深まったんだ」と気づくことがよくあります。

だからこそ、先生方が『教育の専門職』として力を最大限に発揮できる環境をつくりたい。業務効率化はベースづくりで、その先に、デジタルの可能性と先生方が培ってきた教授法を掛け合わせ、子どもたちの学びの質を上げていく。その伴走者でありたいと思っています。

 

東山:私はもともと教員だったので、先生方が研修中に「あ、これ使えるかも」と目を輝かせる瞬間が、この仕事でいちばん嬉しい瞬間の一つです。

これからも新しいテクノロジーは次々に生まれます。私たちの役割は、最新のツールや機能を、教育現場の言葉に翻訳して伝え続けること。テクノロジー側と教育現場の間には、業界の特性や制約から、どうしても温度差や壁が生まれがちです。その間に立ち続けられることが、私たちの価値だと思います。先生方が新しい可能性に気づき、授業がさらに豊かになる。その小さな変化を、全国の教育現場でつくり続けていきたいです。

 

谷口:ストリートスマートは、本当に珍しい立ち位置の会社だと思っています。メーカーのサポートから企業向け支援、教育機関向け支援まで多方面に広がり、導入支援から研修・ICT支援員など活用促進のサポートまで対応できる。教育の中でも、教育委員会・先生方・子どもたちと、さまざまなレイヤーに支援を届けています。

新しいテクノロジーは次々と登場します。私も元教員なので、先生方が日々の業務をしながらそれについていくのが、どれだけ大変で労力のいることか、痛いほど分かります。テクノロジーの良さも学校現場の実情も理解し、多様な立場の方々の目線に立てる私たちだからこそ、「テクノロジーの翻訳家」として、無理強いではなく、本当に意味のある価値を届けていく。その役割は、これからも変わらないと思っています。

ストリートスマートには、“先生の味方でありたい”という気持ちと、先生方へのリスペクトを本心から持っている人が集まっています。テクノロジーの恩恵をより多くの先生方が受けられるように、その先の子どもたちの学びがさらに豊かになるように、これからもサポートを続けていきたいです。

 

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