【セミナーレポート】全国で開催!チエル株式会社共催「現場から見る!一人一台環境の成功事例と教育の未来」(後援:Google for Education)

ストリートスマートはチエル株式会社(所在地:東京都品川区、以下:チエル)主催、Google for Education 後援の無料セミナーを全国各地で開催しました。
東京を皮切りに札幌・仙台・金沢・名古屋・大阪・広島・福岡・沖縄の全国9か所で開催し、たくさんの方にご参加いただきました。

今回は2022年11月11日(金)に大阪会場で開催したセミナーの様子をお伝えします。

 

セミナーの開催概要はこちらをご覧ください
https://www.chieru.co.jp/success-case-seminar/

 

目次

Google for Education 教育DXパッケージとは?
Google Workspace for Education Plus でできること!
【校務編】協働と情報整理で校務の効率化を促進
【授業編】インタラクティブなオンライン授業の展開
【セキュリティ編】安心・安全なICT環境で進める教育ビッグデータの活用
自治体・学校における成功体験談と学校DX
Google Classroom のコンテンツプラットフォーム「InterCLASS®Learning Share(授業クラウド)」とは?

 

 

2022年11月10日(木)リリース「Google for Education™ 教育DXパッケージ」のご紹介

はじめに Google for Education 営業統括本部 本部長の杉浦 剛 氏より講演いただきました。

GIGAスクール構想 2年目を迎えた教育現場における課題と次世代に求められるICT活用環境を参加者の皆さまと共有した上で、 Google for Education 教育DXパッケージの特長をお話いただきました。

 

「学び」「校務」「セキュリティ」3つのDXを包括的にサポートする教育DXパッケージ

Google for Education 教育DXパッケージは、Google Workspace for Education の機能を最大限活用し、子どもたちの個別最適化の学びの実践や、校務改革の支援など、教育現場のDXを推進するためのパッケージソリューションです。

 

教育DXパッケージは3つの要素で構成されています。

・Google Workspace for Education Plus DXを実現するエディションとDX支援ツール

・DX研修プログラム DX推進を実践するための管理職向け研修やスキル人材育成のための教員向け研修などを実施

・DX導入サポート Google Workspace for Education の運用や管理、設定業務をサポート

 

教育DXパッケージの詳細はこちらの資料をご覧ください。
https://services.google.com/fh/files/misc/dxpackage.pdf

 

 

Google Workspace for Education Plus で実現できること

続けてストリートスマートより、教育DXパッケージの構成要素である「Google Workspace for Education Plus」を含む Google Workspace for Education 有償版エディションで実現できることを、「校務編」「授業編」「セキュリティ編」の3つの視点から、ハンズオン体験を交えてお伝えしました。

まずはじめに、GIGAスクール構想 2年目となる現在、教育現場に求められる「個別最適な学びの実現」「教員の働き方改革」についてお伝えしました。
多様な子どもたちの学習速度を把握し、子どもたちそれぞれに合った学習指導を行っていくためには、ICTを活用した新しい授業に挑戦し、教員自身がICTについて学ぶ時間を確保することが必要です。そのためには、教員が校務でICTを活用して「教員の働き方改革」を同時に進めることが重要です。

Google Workspace for Education 有償エディションには、学校改革を進める多様な機能があります。

【校務編】協働と情報整理で校務の効率化を促進

まずは、教員の働き方改革をサポートする機能について紹介しました。

●「動的グループ」で Google グループ™ のメンバーをユーザー属性に基づき自動更新

メールの一斉送信や資料の一括共有に便利な Google グループ。代表アドレスに教員全員のメールアドレスを結びつけることができ、気軽にグループに資料の共有や連絡ができるため、チームで作業をする際に便利な機能です。
さらに、「動的グループ」の機能を利用すると、Google グループのメンバーをユーザーの属性に基づき自動更新することができます。そのため、新年度の教員の異動や子どもたちの学年変更などに伴い発生する Google グループの年次更新作業の負担を軽減することができ、更新漏れを防ぐこともできます。

 

●見つけたい情報にすばやくアクセスできる「Google Cloud Search™」

Google Cloud Search は、Google Workspace for Education の 各アプリケーションを横断して情報検索できるため、見つけたい情報を探す時間を短縮することができます。

 

●Google ドキュメント™ の「承認機能」で紙不要のシームレスな承認申請が可能

 Google ドキュメントで作成した資料は、承認機能で管理職へシームレスに承認申請できます。データ上で承認フローが完結するため、資料を紙で印刷し印鑑を押印してもらう必要がありません。
また、Google ドキュメントから承認依頼を送ると、自動的に管理者へ Gmail™ で通知が届きますので、別途連絡する必要もありません。

 

【授業編】さらにインタラクティブなオンライン授業が展開できる

続いて、授業で活用できる Google Workspace for Education 有償エディション の機能について、実際に参加者の皆さまに Chromebook™ 端末を触って体験していただきながらお伝えしました。

オンライン授業に欠かすことができない Google Meet™。参加者の皆さまには、生徒役として Google Meet に参加していただき、インタラクティブな授業を体験していただきました。

上図の中でもインタラクティブな授業におすすめなアンケート機能とQ&A機能を中心に紹介しました。

 

●アンケート機能

オンライン授業中にすばやく意見を回収して、その場で全員に公開できる機能です。匿名で答えることもできるので、率直な意見を知ることができるのもメリットです。
また、アンケートの回答はオンライン授業終了後に Google スプレッドシート™ にエクスポートされ、Google Meet の主催者である教員へ自動的にメールで送信されます。

▲Google Meet のアンケート機能を体験。その場ですぐに回答結果を表示できます。

 

●Q&A機能

参加者からの質問を受け付けられる機能です。おすすめは、他の人がした質問に「いいね」するボタンがあることです。「いいね」の数が多い質問は子どもたちの多くが知りたい内容と考えて、優先的に回答することができます。

その他にも、送信された順での並び替え(古い順 / 新しい順)、重複している質問や授業進行の妨げになる質問の非表示、質問を回答済みとしてチェックすることも可能です。アンケート機能と同様に、Q&Aの内容も Google Meet 終了後に教員へ自動的にメールで送信されます。

 

その他、録画機能や自動文字起こし機能、ノイズキャンセル機能、ストリーム機能などオンライン授業をインタラクティブに実施できる便利機能についてお伝えいたしました。
Google Meet のほか、授業で活用できる機能として「独自性レポート」についても紹介しました。

 

●無制限に活用できる独自性レポート

独自性レポートとは宿題や課題の提出物に盗用がないか確認できる機能です。

セミナー参加者の皆様には実際にご自身がインターネットからコピー&ペーストした文章を Google ドキュメント上に作成し、独自性レポートを実施していただきました。盗用可能性があるページとしてコピー元のサイトが提示され、その正確さとスピードに皆さま驚かれていました。

▲Webサイトからコピー&ペーストした文章を独自性レポートでチェックされる様子

 

【セキュリティ編】強固なセキュリティと教育ビッグデータで理想的な未来の教育現場へ

Google Workspace for Education 有償エディションで実現できる機能の3つ目「セキュリティ編」として、セキュリティに関する機能と、教育ビッグデータについて紹介しました。

現在なぜ、教育現場でビッグデータが注目されつつあるのか。
子どもたち、教員、保護者、教育委員会等、教育に関わるすべての方々にとって教育ビックデータの活用意義は下図の通りです。

教育ビッグデータは子どもたちだけでなく、保護者や教育委員会の方にも有用です。

では、Google Workspace for Education では、どのように教育ビッグデータを活用していくのか。3つのステップに分けて説明しました。

 

●Google for Education における教育ビッグデータの活用3ステップ

Step1:BigQuery™ で長期的にログを蓄積

BigQuery は、子どもたちのICT活用により生まれる膨大なデータを蓄積し、高速で処理するサービスです。Google Workspace for Education の様々なアプリケーションのログを BigQuery に出力することができ、管理コンソール上では最大半年しか残すことができないデータをほぼ無期限で蓄積していくことができます。これにより、子どもたちの義務教育過程の学びに関する情報を全て連続したデータとして蓄積できます。

 

Step2:BigQuery に蓄積したログを分析

BigQuery に蓄積したデータは多様な角度から分析することが可能です。膨大な情報を蓄積し分析することで、ICT活用度や子どもたちの学びの状況を可視化できるため、子どもたちや保護者に対して、少ない労力で、より適切で具体的な学習指導や助言ができます。分析ツールとして、データポータル「Looker Studio」や Google スプレッドシート内にあるコネクテッドシートを活用することで、分析結果をより分かりやすいデータに可視化することができます。

 

Step3:分析結果を可視化することで、データの活用を促進

Google Workspace for Education 有償エディションで教育ビッグデータの活用を進めている自治体では、学年を超えた連続するデータから子どもたちの学習のつまずき傾向を毎年度可視化し比較することで、より詳細な分析を実施しています。

他にも、Google Workspace for Education のアクティビティログを分析し、各学校の活用状況を正しく把握し、学校間の活用格差是正に向けた施策の検討などを実施しています。

このようにデータを蓄積・活用していくためには、安心・安全なICT環境が必要です。
不審なアクセスやマルウェアを検知し、より安全なクラウド環境を実現するために、管理コンソールの「セキュリティダッシュボード」を活用しましょう。

 

●安心して活用できるICT環境を実現するための2ステップ

Step1:セキュリティダッシュボードで不審な動きを監視

Google Workspace for Education の管理アプリ「管理コンソール」では、セキュリティに関する様々なカテゴリーの指標が確認できます。例えば、迷惑メールのフィルター数や外部ドメインとの共有回数、不審なユーザーからのログイン試行など。これらの項目に不審な動きが見られる場合は、原因を特定する必要があります。

 

Step2:セキュリティ調査ツールでセキュリティリスクを特定

セキュリティダッシュボードを監視するなかで不審な動きがあった場合、原因の調査は管理コンソールの「セキュリティ調査ツール」で実施できます。
例えば、健康診断のデータが外部に共有されてしまった場合、Google ドライブ™ のイベントログからデータを検索・特定し、管理コンソール上で即座に該当ファイルの閲覧権限を変更できます。

 

 

自治体・学校における成功体験談と学校DX

ストリートスマートの講演の前半では、これからの教育現場に求められることと、Google Workspace for Education 有償エディションで実現できることをお伝えしました。
講演の後半では、現在の自治体・学校では実際にどのような活用が実施されているのか、校務と授業の2つに分けて紹介しました。

 

校務DXのためのファーストステップ

まずは、校務DXを実現するために必要な土台のステップをお伝えし、校務DXを進める上で初期段階に必要となる「個人でできる校務の効率化」におすすめな Google Keep™ について、参加者の皆さまにはハンズオンで体験していただきながら説明しました。

Google Keep はオンライン上の多機能メモアプリです。共有はもちろん、他のアプリとの連携も可能です。スマホであれば、アプリ上で撮影した写真をスムーズにメモとして保存できます。

実際に教育現場で活用されている一例として、修学旅行の下見での活用方法をお伝えしました。

修学旅行の下見で訪れた施設などでは紙の資料をいただくことが多々あります。いただいた紙の資料をその場で撮影して Google Keep に保存すると、すぐに学校で待機している教員に共有・確認してもらうことが可能になります。そして、学校で待機する教員の気になる点や知りたいことを下見担当の教員に Google Keep のメモ機能で共有し、施設の方に質問してもらうことができます。まさにICTの力で、その場に居ない教員の方にも情報共有ができ、リアルタイムで気になる点をすぐに解消することが可能です。
今までであれば、一度学校に帰ってから学校で待機する教員に紙の資料を共有し、気になる点は後日まとめて電話で確認、と数日かけていた業務も1日で完了できます。

 

授業の記録をデジタル化する

続いて、現在授業ではどのようにICT活用がされているのか、という事例を紹介しました。
多くの学校でICTを活用した授業が実施される中、活用が特に進んでいる学校では様々なアプリを使って学習の記録をデータとして蓄積されています。

特に人気のアプリは Google サイトです。子どもたちが自分の学びをホームページに記録、作成することで、いつでも振り返ることができます。

Google サイトの特長は3つ。

❶あらゆるアプリのデータを集約できる

❷自身の設定で公開範囲を限定できるため、インターネットに個人情報を出すことが不安な保護者も安心できる

❸簡単に作成・更新・管理ができる

参加者の皆さまには、実際に Google サイトの作成を体験していただきました。
簡単に作成することができるため、Google サイトを初めて使う方も自分オリジナルのサイトを短い時間で作成されていました。


▲Google サイトでオリジナルサイト作成を体験される様子

 

実際に活用している自治体では学びの記録だけではなく、学校の研修成果をサイトに残して保護者に公開したり、学年ごとに情報共有のサイトを作成したり、様々な場面で Google サイトが活用されています。

 

 

チエル社より、Google Classroom のコンテンツプラットフォーム「InterCLASS®Learning Share(授業クラウド)」のご紹介

チエル様からは、教育教材のデジタル化に続く次のフェーズ「データの保管・蓄積・共有」が適切にできる Google Classroom のコンテンツプラットフォーム「InterCLASS®Learning Share(授業クラウド)」をご紹介いただきました。

「InterCLASS®Learning Share(授業クラウド)」は、Google Classroom で配信したコンテンツを学校間を超えた教員同士や、ICT支援員と教員の間で共有したり、年度更新時に新しいクラスで再利用したりできるプラットフォームです。Google Classroom の授業用コンテンツを教員同士で共有し合い、準備時間を短縮することで、授業に集中できる環境づくりを支援されています。

 

 

参加者全員がセミナーの内容に「大変満足・満足」と回答

セミナー後に実施したアンケートでは、参加者全員から「セミナーの内容に大変満足・満足した」とご回答いただきました。
・有償版(Plus)と無償版(Standard)の機能の違いや活用方法を知ることができた。

・校務での活用を深く理解できた。

・学校現場での利活用の仕方を、手を動かして考えることができた。

などの感想をいただきました。

また、「講師の説明が非常に分かりやすかった」と講師に対する嬉しいお声もいただきました。

 

 

 

※Google for Education、Google グループ、Google Cloud Search、Google ドキュメント、Gmail、Chromebook、Google Meet、Google スプレッドシート、BigQuery、Google ドライブ、Google Keep および Google サイトは、Google LLC の商標です。

 

 

ICT教育推進やGIGAスクール構想に関するご相談はストリートスマートへ

株式会社ストリートスマートは、Education 分野と Work Transformation (働き方の変革)分野の Specialization 認定を持つ Google for Education Specialization パートナーです。

自治体や教育現場の皆さまが効率的かつ負担なくGIGAスクール構想やICT教育を推進できるよう、状況やご要望に合わせた最適な支援をご提供するGIGAスクール運営支援センターや学校常駐型のICT支援員各種研修、先生のための総合プラットフォーム「master study」など、ICTの導入から活用推進まで、さまざまなアプローチで皆さまに寄り添った支援を行っております。

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