【レポート】同志社国際中学校・高等学校様にて、Transformation課題探求ワークショップが行われました

2019年11月21日、同志社国際中学校・高等学校様にて、Transformation課題探求ワークショップが実施されました。今回はその様子をお届けします。

 

同志社国際中学校・高等学校 様のご紹介

【所在地】
〒610-0321 京都府京田辺市多々羅都谷60-1

【公式サイト】
http://www.intnl.doshisha.ac.jp/

【実施の背景】
同志社国際中学校・高等学校様は、2016年より Google for Education を導入されていました。導入後、授業や校務での活用方法については先生方に一任されており、進んで活用されている先生もいれば、別の方法で校務を進めている先生もいらっしゃいました。Google for Education のさらなる活用を含めてICTの導入について検討しようと、校内の教育研究委員会が主体となり、ストリートスマートのサポートの元、プロジェクトが開始されました。

 

− なぜ ICT を活用するのか−
その答えとなるビジョンを探求するため、全3工程からなるプロジェクトを開始

今回は、先生方6名から成る教育研究委員会が主体となり、2019年10月から3部構成でのプロジェクトを開始されました。

工程1.参加希望者(教員)による「課題探求ワークショップ」の実施

教員へ向けて、単にICTツールの説明を行うのではなく、普段授業や校務で感じている課題への解決策としてICTを活用することが効果的であるという考えから、第一段階として課題の洗い出しを行いました。

 

工程2.「ビジョン探求ワークショップ」の実施

ICTを活用する上で、「何のためにやるのか、どこを目指すのか」を明確にした上で環境を整備することが重要だという考えから、ICTを活用した「目指すべき学びの姿」をワークショップで策定されます。

 

工程3.Google for Education の説明会を実施

前工程で出た課題やビジョンの実現に、どのような使い方が効果的であるかを含めて、Google for Education の説明会を開催され、それらの機能を丁寧に伝えていこうと考えておられます。

 

全教員で課題を洗い出し、優先順位でマッピング

2019年11月21日に、工程1の「教員による課題探求ワークショップ」が、教育研究委員会のリードの元行われました。ICTの活用を浸透させるためには、教育研究委員会に所属する先生だけでなく、学校内の全教員が、ICTを活用する理由や、機能、効果を理解することが効果的であるだという考えから、出席可能な先生にお集まりいただきました。当日の進行は教育研究委員会の先生が行い、ストリートスマート の講師である山口がサポートさせていただきました。その様子をご紹介します。

1.Google for Education の紹介と、開発に込められた思想

冒頭、Google for Education の簡単なご紹介をされていました。単に機能を説明するだけでなく、Google の思想(すべての Google が提供するツールが「検索をベースとしている」こと)からお話され、さらにスプレッドシートの共同編集機能、Jamboard などの紹介を行なっていました。

 

2.課題の洗い出し

本ワークショップのメインとなる、課題の洗い出しを行いました。学校に着いてから、登校時、授業中、休み時間から帰宅後までといった時系列で、個人が日々感じていることを思い出し、付箋に記載するという方法で行いました。この段階では解決方法は考えず、書き出すことに集中されていました。

教員による洗い出しが行なわれた結果、全員合わせてのべ数百もの課題が出ました。次に、それらを課題の大きさや影響人数でマッピングし、解決すべき優先順位が高い課題を抽出されました。

また、教員が書き出した課題は、教育研究委員会のメンバーがピックアップし、リアルタイムに Jamboad にまとめていきました。さらにその Jamboard の画面をプロジェクターに映し出していたため、課題を全体で共有でき、全員がピックアップされた課題をすぐに確認することができていました。


(Jamboard を活用し、課題を映し出す様子)

 

先生方から実際に出た課題で、優先度が高かったもの(一部)を紹介します。

「レポートや宿題の採点に時間がかかり、生徒へ返すころには生徒は自分が何を書いたのか忘れてしまう」

「生徒全員に目が行き届きにくい。」

「保健室からの生徒の来室報告の確認を夕方に教員室でしかできない」

「外部との電話対応に時間が取られる。」

「空き時間に会議など急な仕事が入ることがあり、授業準備をしにくい時がある」

 

現在は、教育研究委員会のメンバーの方々が、課題探究ワークショップで出た課題を整理し、それらの解決策としてどのようにICTを活用できるか、の検討を進められている段階です。また別途、委員会内でビジョン探究ワークショップを行い、それを踏まえた上で、Google for Educationの活用などを全教員で検討される予定です。

Google for Educationの活用を推進し、よりよい授業づくりや校務の負荷軽減が実現できるよう、弊社も情報の提供をさせていただく所存です。

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