【セミナーレポート:第一弾 後編】教育現場の強い味方! G Suite のサービスを使って小テストを作成してみよう
教育現場に大革命を起こすと言っても過言ではないツール「 G Suite for Education 」。
前編では、 G Suite の魅力や活用法についてお伝えしました。
後編となる今回は、 Google オフィスで開催された G Suite のハンズオン形式セミナーから、実際に G Suite 内のツール「 Google フォーム 」を使って小テストを作成した様子をお伝えします。
ドライブ上で小テストやアンケートが作成できる「 Google フォーム 」
教育現場では、年齢や学年に応じてさまざまなテストを作成する必要があります。従来の紙ベースのものだと、テストの作成、プリントアウト、配布、回収、採点、生徒へのフィードバックに至るまでいくつもの工程を経なくてはいけないため、手間も時間もかかってしまいます。
その点、 G Suite 内のサービス「 Google フォーム 」を使えば、簡単に小テストが作成できるうえ印刷の必要がなく、自動採点も可能。テンプレートを活用してデザインを変更したり、画像や YouTube 動画を取り込んだ問題を出題できたりと、アレンジも自在です。 テストの成績をスプレッドシートへエクスポートすることもできるので、より効率良く毎日の業務をこなせることを実感できるでしょう。
さらに、「 Classroom 」 と連動させることで、作成した小テストなどの課題をオンライン上で生徒へ一斉配布することができ、回収や採点後の生徒へのフィードバックなど、一連の作業はすべて Classroom を通じてオンライン上で行うことができます。
また、テスト以外にも保護者や校内へのアンケートなど様々な使い方ができ、回答データは自動集計され、グラフ化までしてくれます。授業内外を問わず、アイデア次第で活用法は無限に広がるでしょう。
実際に「理科の小テスト」を作ってみよう
それでは、セミナーにて実際に小テストを作成した様子をご紹介します。
STEP1.「 Google フォーム 」にアクセスする
Google の右上9つのタイルマーク(アプリランチャー)から、紫色のアイコン「フォーム」をクリックする。
STEP 2.ファイル名(タイトル)をつける
空白をクリックし、「無題のフォーム」部分に小テストのタイトルをつける。
STEP 3.成績をつけるための設定にする
右上の「設定ボタン(歯車マーク)」から、「テストにする」をクリック。
「成績の表示」は、「送信直後」にすると生徒がテストの解答を送信した直後に採点されて点数が表示される。一方、「確認後に手動で送信する」をチェックすると、後で一人ずつメールで点数を送る設定になる。
STEP 4.設問と解答を作成する
テストの問題を入力する。設問形式は「記述式」の他に、1つしか解答できない「ラジオボタン」や「プルダウン」、複数解答が可能な「チェックボックス」などから選択できる。
なお、Google はAI技術が進んでいるので、問題文を読んで、ラジオボタンかチェックボックスかを自動で設定してくれることも。
「プラスボタン」で設問を加えることができる。
ドラッグアンドドロップで、設問の順番も自由に変更可能。
STEP 5.プレビューボタンで全体を確認する
テスト全体がどのように表示されるかは、「プレビューボタン(目マーク)」で確認できる。
鉛筆マークを押すと、編集画面に戻る。
STEP 6.画像を挿入する
設問全体に対して画像を入れたい場合は設問の右の「画像ボタン」を、
解答の選択肢それぞれに対して画像を入れたい場合は、各設問の横にある「画像ボタン」をクリックして挿入する。
動画も同様の手順で挿入可能。
STEP 7.セクションを使ってページを変える
「セクション」を押すと、次のページに変わる。設問が長くなる場合は、適宜セクションを使うと見やすいテストに仕上がる。
STEP 8.回答集を作成、点数配分をしておく
「解答集を作成する」から自分で模範解答を作成しておき、各設問の点数を配分する。その点数配分に基づいて、自動採点される。
記述式の場合、「その他の解答はすべて不正解」をチェックすると一言一句違った場合は正解にならないので注意。たとえば、「Aの長さは何メートルか」という問いに対して、「200メートル」でも「200」でも正解にしたい場合は、上記チェックを外しておく必要がある。「200メートル」「200」「200m」など、事前に複数の解答を登録しておくことも可能。
STEP 9.フォームをデザインできる
右上の「カラーパレット」から、フォームの色を変えたり画像やイラストを取り込んで反映することも可能。授業や課題ごとに装飾できるので、より見やすく、生徒のモチベーションをアップさせるような働きかけができる。
あとは「 Classroom 」で一斉配信するだけでOK
テストが完成したら、「 Classroom 」で送信するだけで、生徒のもとへテストが配布されます。提出期限は Google カレンダー と連携していて、期日が近づくと通知が来るので提出忘れが防げる点も便利です。
また、生徒から先生への質問などコメントも自由に入れられるため、何か疑問が生じたら即解決でき、生徒の理解が深まると同時に、先生と生徒間のコミュニケーションも密になることが期待できるでしょう。
アイデア次第で使い方は無限大!
小テストの作成以外に、同セミナーでは Google 図形描画 を使ったオリジナルはんこ作りや、 Google スライド を用いて複数人で学校案内を作成する体験も行われました。参加者たちは、 G Suite が自分の学校や、教育現場で活かせる画期的なツールであることを確認できたようです。
次はあなたが、この便利さを実感してください。G Suite 体験セミナーへのご参加をお待ちしています!