【ICT支援員】Google for Education™ 授業活用事例|東京都町田市全62校 令和3年度上期支援レポート
株式会社ストリートスマート(以下、弊社)では、東京都町田市へICT支援員の派遣を行っています。令和元年度1月、先行して町田市ICT教育推進モデル校3校の支援から始まり、令和2年度4月より町田市の公立小中学校全62校へ拡充して支援3年目となりました。
前回の記事では、ICTの導入から活用フェーズへと移行している町田市様に対する、「3つの方針」を軸とした支援の様子をお届けしました。
本記事では、ICTの活用が進む町田市小中学校における「Google for Education 授業活用事例」の一部をお届けいたします。
▼「3つの方針」による支援内容はこちら
町田市全62校 令和3年度上期支援レポート〜支援内容〜
▼支援後の先生方のリアルなお声はこちら
町田市全62校 令和3年度上期支援レポート〜アンケート結果〜
東京都町田市について
東京都町田市教育委員会では、町田市基本計画「まちだ未来づくりプラン」に基づき、2017年度からICT環境整備に着手。ICTが教育へもたらす効果を検証するため、小学校2校と中学校1校を「ICT教育推進モデル校」として設定し、効果的な活用方法や教育への効果を検証するなど、「教育で選ばれるまちだ」を目指し積極的にICT教育を推進しています。
Google for Education 活用事例 〜小学校〜
全学年:朝時間にログインを定例化
全学年で朝の時間に Chromebook™ へログインし、Google Classroom での先生からの質問に子どもたちが答えることを定例化。これにより、1年生でも何も見ずにログインから Google Classroom の対応までスムーズにできるようになりました。
「必ず一日に一時間ICTを活用すること」と校長先生から発信することで、学校全体で Chromebook の活用に大変前向きな状況です。
国語:Google スライド™ で本の帯やポップを作ってみんなに紹介
- Chromebook で本を撮影→ Google スライドに挿入
- 図形を挿入し、本の帯に見立てて読みたくなるようなポップや文面を考える
- Google スライドの共同編集でポップをクラス全体で見られるようにし、各児童がコメント機能で他児童の作品の感想を書き合う
- 授業の振り返りを Google フォームで集計
*ポップ作成時には、写真の向きや位置、文字の色や大きさなど、見やすく魅力的となるよう工夫しながら作成していました。
生活科:Google サイト™ でポートフォリオを作成
1年生から自分の Google サイトを作成し、自分たちの作品・授業での気づき・次の授業で取り組みたいことなどを記入。小学校6年間でポートフォリオとして完成させることを目指しています。
1年生の授業では、Google サイトの使い方から教えていました。2年生の授業では、今年度からですが、既に操作にも慣れて自分で作品の写真を撮影してまとめることができていました。
使い方が難しそうに感じられる Google サイトですが、小学校低学年でも半年も経てば一人でまとめられるようになると予想できます。
理科研究授業発表:Google Meet™ を活用した理想的な遠隔授業を体現
密を避けるために Google Meet での研究授業発表を実施。
授業を見学する先生方は、別室から Google Meet の配信にて見学していました。教室の全体的な映像を見せたり、子どもたちの手元を見せたり等、授業での様子をさまざまな角度から確認することができており、遠隔授業の理想的な形を体現していました。
学活:各班の個性的なスライドによる学活
- 各班で調べたいことを決める
- 調べたいことを「会社」と見立て、班ごとで Google スライドにまとめる
- 「会社紹介」として発表する
*画像や動画を挿入したり、調べた知識をクイズ形式にしたりと、個性あるスライドと内容で発表していました。
Google for Education 活用事例 〜中学校〜
道徳:教科書と Google Jamboard™ を組み合わせた授業
- 教科書を元に、地域のどこにごみ収集場所を設置したらよいか考える
- Google Jamboard に個々の意見から話し合い、班でまとめる
- まとめた意見を発表する
*ICTに苦手意識のある先生が自ら「ICTを使ってみたい」と相談いただき、支援員とともに創りあげた授業。「今後も使っていきたい」と嬉しいお言葉をいただきました。
国語研究授業:みんなの意見を可視化させ言葉の表現を学ぶ
- 報道文記事を比較して、PDFにコメントを残す
- 各自 Google ドキュメント™ にメモとしてまとめる
- 個人の感想とみんなの意見を見て Google スライドにまとめる
*マーカー部分のコメントを誰が書いたのかが明確になっているため、多方面の意見が確認でき、まとめる工程もスムーズにできていました。
体育:カメラ機能を使って自分の技を客観的に分析
- マット運動でお互いの技を Chromebook を使って撮影し合う
- 各自 Google Jamboard に写真(撮影した動画のスクリーンキャプチャ)を挿入し、付箋機能で分析した内容を入力し、分かりにくい箇所は手書きで写真に印をつける
- 次回の課題を次ページにまとめる
*写真や動画で客観的に見ることは、口頭だけでは伝わりづらいフォームや技の修正に有効です。他校に共有したところ非常に喜んでいただきました。
国語:情報収集をする中でネット上の著作権に関しても学ぶ
野菜について調べ、次回 Google スライドにまとめる授業。
Google 画像検索における「クリエイティブ・コモンズ・ライセンス」についても教えることで、ネット上の著作権を同時に学ぶ授業となっていました。
更なる活用を促進できるよう「3つの方針」をより強化・定着させていく
ICTの導入から活用フェーズへと移行している町田市様では、Google for Education の授業での活用が促進されています。令和3年度下期も更なる活用を促進できるよう、「ボトムアップ」「オンライン化」「共有と連携」の3つの方針をより強化し、定着させていく所存です。
▼「3つの方針」による支援内容はこちら
町田市全62校 令和3年度上期支援レポート〜支援内容〜
▼支援後の先生方のリアルなお声はこちら
町田市全62校 令和3年度上期支援レポート〜アンケート結果〜
※Google for Education 、Chromebook、Google スライド、Google サイト、Google Meet、Google ドキュメント及び Google Jamboard は Google LLC の商標です。
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「GIGAスクール構想」「ICT支援員」に関するオススメ記事
▽「ICT支援員」に関する記事一覧
https://master-education.jp/column/ict-support-staff/
▽ICT支援員とは?まとめ記事
・【ICT支援員まとめ:前編】支援内容や成果、学校現場の状況などを解説
・【ICT支援員まとめ:後編】ICT教育の必要性や支援員のあるべき姿を解説
▽東京都町田市|ICT支援員
*ICT教育推進モデル校
・3か月間レポート(2020年1〜3月)
*町田市全62校
令和2年度上期
・支援内容 / Google for Education 活用事例
・アンケート結果
令和2年度1年間
・支援内容 / Google for Education 活用事例(授業・校務)
・アンケート結果
令和3年度上期
・「3つの方針」による支援内容
・Google for Education 授業活用事例
・アンケート結果
▽長野県上伊那郡中川村|ICT支援員
・長野県中川村|3か月間レポート(2020年11月〜2021年1月)
▽東京都伊豆諸島|ICT支援員
・東京都伊豆諸島6島|3か月間レポート(2021年1〜3月)
▽Google for Education に関する書籍・動画教材・資格取得
・できる Google for Education コンプリートガイド導入・運用・実践編 増補改訂2版
・忙しい先生方に最適な学習支援サイト「Master Learning」
・Google 公式認定資格「認定教育者レベル2」オンライン資格取得セミナー
ICT教育推進やGIGAスクール構想に関するご相談はストリートスマートへ
株式会社ストリートスマートは、2017年に Google 認定の Google for Education Professional Development Partner(専門的能力開発パートナー企業:「PDパートナー」)に認定されました。そして、これまでの教育機関への総合的なICT導入支援実績が認められ、2020年に国内で初めて Transformation (変革)分野のSpecialization取得パートナーとして Google より認定されました。
自治体や教育現場の皆さまが効率的かつ負担なくGIGAスクール構想やICT教育を推進できるよう、学校常駐型のICT支援員や各種研修など、ICTの導入から活用推進まで、さまざまなアプローチで皆さまに寄り添った支援を行っております。
お困りごとやお力になれることがございましたら、お気軽に弊社『Education事業部お問い合わせ窓口』へお問い合わせください。
〈Education事業部 お問い合わせ窓口〉
メールアドレス:info-edu@street-smart.co.jp
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