【ICT活用事例】高校授業での Google for Education™ 活用事例14選|神奈川県立川崎北高等学校様・光陵高等学校様
文部科学省が2019年12月に発表した「GIGAスクール構想」により、全国の多くの高等学校では、2022年度から1人1台端末の利活用フェーズとなるため、来期からの端末利活用に関する計画時期かと存じます。
本記事では、利活用の参考となるように「Google for Education を授業でどのように活用しているのか?」その具体事例をお届けします。導入端末やツールをご検討中の自治体様や学校様、既に活用されている先生方の参考となりましたら幸いです。
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・高校での1人1台端末環境整備のポイントとは?(BYOD / BYAD / CYOD形式)
・1人1台 Chromebook 導入後の利活用状況や変化とは
今回は、神奈川県立川崎北高等学校様と光陵高等学校様の活用事例です
株式会社ストリートスマートは、2021年10月から11月末の2か月間、神奈川県立高等学校2校(川崎北高等学校様・光陵高等学校様)と『BYAD*による1人1台環境に向けた Google for Education 運用実証研究』を行いました。
今回の授業活用事例は、川崎北高等学校様と光陵高等学校様の事例です。
両校とも、校長先生を筆頭に学校全体でICTの活用に積極的に取り組まれています。
関連記事)神奈川県立川崎北高等学校様・光陵高等学校様と「Google for Education BYADによる1人1台環境に向けた運用実証研究」を行います
*BYAD)自治体や学校が推奨する指定端末を個人購入すること(Bring Your Assigned Device)
【目次】
■ 授業で活用している「Google for Education」とは?
■ 英語
■ 古典
■ 数学
■ 生物
■ 現代社会
■ 音楽
■ 体育
■ 美術
■ 家庭科
■ 情報
■ 全国の小中学校では Google for Education のシェアがNo.1に
■ ICT教育推進やGIGAスクール構想に関するご相談はストリートスマートへ
授業で活用している「Google for Education」とは?
Google for Education とは、Chromebook™ と Google Workspace for Education の総称です。
(Master Educationより引用)
・端末:Chromebook
Google の Chrome OS™ を搭載したノートパソコン。
数秒で起動し、落下などにも強く、タブレットとしての使用も可能。
常に最新版のセキュリティに自動で更新される安全性と、データを端末に保存せず、暗号化されたクラウドに保存するため、ユーザーとデータを保護してくれる。低価格で、スペックに依存しないため、学習環境に優れたパソコンで、国内外の1人1台OSシェアでもNo.1 。
・アプリケーション:Google Workspace for Education
世界中で1億人以上が利用している Google Classroom をはじめ、Google フォーム・Google ドキュメント™ など、協働学習に最適かつ直感的な操作が特徴のツール。クラウドベースのため、設定や管理がしやすく拡張も容易にできる。
「使用ツール」「授業の流れ」「ポイント」をまとめています!
活用事例は、一枚の画像に Google for Education の中で使用するツールや、授業の流れ、ポイントを記載。他の教科にも展開できる活用法もありますので、ぜひ先生方のアイデアで授業に活かしていただけたらと思います。
▪️英語
その1:授業の振り返りを Google スプレッドシート™ に変更!継続的な学びの記録・蓄積と先生の負担を軽減
紙から「Google スプレッドシート」やアンケート・小テストが簡単に作成できる「Google フォーム」に変更するだけで、印刷・配布・回収・集計が不要になります。
本事例では、過去の学習記録を蓄積し、生徒自身がいつでも簡単に確認できるよう、Google スプレッドシートを活用しています。
その2:語彙力が自然と増える「共同編集」で一行英作文
他の生徒の英作文をリアルタイムに見ることで、いつも使いがちな単語や文法から一歩踏み出すきっかけになります。
その3:教材をデータ化することで毎時間の印刷から解放!授業のペーパーレス化へ
授業のペーパーレス化によって、生徒自身が解答方法(入力orタッチペンで手書き)を選択できるようにしています。主体的な学習環境の構築だけでなく、データとして解答履歴を残せることも、ペーパーレス・データ化するメリットの一つです。
▪️古典
その4:Google スライド™ と黒板の合わせ技!本文を投影することで授業のテンポを良くする
ICT授業では、全てをICT化する必要はありません。
アナログと掛け合わせることで、より最適な活用法も生み出せます。
▪️数学
その5:必要な学習資料へ簡単にアクセス!学習内容と対応する資料リンクの一覧を Google スプレッドシートに記載
学習資料の「どれ?」「どこにある?」を、データ化したファイルのリンクを一覧にして配信することで解決できます。先生・生徒双方にとって時短になります。
▪️生物
その6:操作に時間をかけず素早く発表できる工夫とは?
ICTの「操作」に時間を取られないか心配されるお声もありますが、工夫することで解決されている事例です。
その7:YouTube™ を活用して理解を深める
動画と親和性の高い教科は多いのではないでしょうか?
口頭や写真などでは伝えきれない内容は、動画を活用することで理解の手助けになります。
▪️現代社会
その8:開かれた学校教育を実現!研究授業を見学する先生方へ Google サイト™ で教材を共有
教育のICT化で素晴らしいのは、有益な情報(授業/教材等)を学校間を越えて共有可能だということ。本事例のようにテンプレートの状態で共有することで、同じ授業を展開できます。
その9:Google Jamboard™ を活用した非対面でのグループワーク
自分の意見やアイデア出しだけではなく、グループワークにも適した Google Jamboard。共同編集で非対面グループワークも可能です。
▪️音楽
その10:見えにくいを解決!Google Meet™ で楽譜を配信し書き込みながら説明
Google Meet などのビデオツールは、遠隔での利用やオンライン授業などで活用されることが多いですが、1人1台端末の配備により可能となった教室内での素敵な活用法です。
▪️体育
その11:競技の様子を動画撮影することで客観的に確認→次へ活かすサイクルに
Chromebook さえあれば明日からすぐに取り入れられる活用法です。
動画を保存しておくことで成長記録にもなります。
▪️美術
その12:成長を可視化する、美術作品のポートフォリオを作成
これまで美術作品は、作ったら各自持ち帰り保存する方法しかありませんでしたが、Google スライドや Google サイトを活用することで制作過程や完成形を写真データとして記録しておくことができます。
▪️家庭科
その13:調理動画を確認しながら各自のペースで調理実習
各自動画で確認することで、自身の不得意なところを繰り返し確認して調理を進めることができます。
▪️情報
その14:発表を含む授業は、Google フォームを使って評価&結果発表まで完結!
記述式やラジオボタンなど自由に組み合わせて設問を作れる Google フォーム。
時間を要する発表の授業は、Google フォームを活用することで評価もその場で行い、自動集計された Google スプレッドシートを最後に確認すれば、結果発表まで1回の授業でスムーズに行えます。
全国の小中学校では Google for Education のシェアがNo.1に
「GIGAスクール構想」で1人1台端末の導入が実施された全国の小中学校では、Google for Education(Chromebook と Google Workspace for Education)がシェアNo.1*となりました。
令和4年度からは、1人1台端末で学習してきた生徒が高等学校へ入学するため、全国の高等学校では端末の検討や活用法の計画策定の真っ只中かと存じます。
本記事が、導入端末やツールをご検討中の自治体様や学校様の検討材料に、そして既に活用されている先生方の明日の授業の活用ヒントになりましたら幸いです。
*Google Chrome OS 43.8%、Google Workspace for Education(旧 G Suite for Education)54.4%でトップシェアを獲得した。(2021年2月16日MM総研発表「GIGAスクール構想実現に向けたICT環境整備調査」より)
※Google for Education、Chromebook、Chrome OS 、Google ドキュメント、Google スプレッドシート、Google スライド、Google Meet 、Google サイト、YouTube 及び Google Jamboard は、Google LLC の商標です。
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◆Google for Education を使い始める先生へ
・オンライン上にクラスを作成できる「Classroom」ってなにができるの?
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・学校端末の個別管理不要!Chromebook の簡単便利な一元管理方法
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◆抑えておきたい「教育情報セキュリティーポリシー」
・【徹底解説】『教育情報セキュリティポリシーに関するガイドライン』の第2回改訂ポイントとは?(令和3年5月改訂版・文部科学省)
・【先生向け解説】「厳しい制限」は古い?GIGA時代の教育情報セキュリティポリシーとは?
◆『これで解決!』シリーズ
ーGoogle Classroom
・具体的な使い方vol.1 (クラス作成〜生徒招待〜課題配信)
・具体的な使い方vol.2 (テスト付き課題配信〜採点〜成績管理)
・具体的な使い方vol.3(生徒や保護者とのコミュニケーション)
・具体的な使い方vol.4(Google カレンダーや Googleドライブとの連携)
ーGoogle フォーム
・具体的な使い方vol.2(テスト作成〜自動採点〜解答確認)
ーGoogle Jamboard
・具体的な使い方vol.1(Jam作成〜画像追加〜手書き〜付せん作成)
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ICT教育推進やGIGAスクール構想に関するご相談はストリートスマートへ
株式会社ストリートスマートは、2017年に Google 認定の Google for Education Professional Development Partner(専門的能力開発パートナー企業:「PDパートナー」)に認定されました。そして、これまでの教育機関への総合的なICT導入支援実績が認められ、2020年に国内で初めて Transformation (変革)分野のSpecialization取得パートナーとして Google より認定されました。
自治体や教育現場の皆さまが効率的かつ負担なくGIGAスクール構想やICT教育を推進できるよう、学校常駐型のICT支援員や各種研修など、ICTの導入から活用推進まで、さまざまなアプローチで皆さまに寄り添った支援を行っております。
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